【第2回狩猟訓練競技会所感】
2008年11月1日のドゴ・アルヘンティーノ・クラブ・ジャパン(DACJ)のスペシャル・フェスティバルを契機に、服従訓練、防衛訓練、狩猟競訓練、展覧会の4カテゴリそれぞれの委員会と倫理・評価委員会が設置されました。
それを皮切りに、プロテクション(服従訓練・防衛訓練)競技会1回と狩猟訓練競技会2回が日本使役犬協会主催・DACJ協賛により開催されました。
今回は第2回狩猟訓練競技会についての所感です。
参加犬のコンディションは私の目から見て、良い状態の犬がほとんどでした。
また、イノシシは70キロから80キロの強いオスでした。
イノシシの体調は 100 %とは言えない状態であったでしょうが、競技会には充分な状態でした。
競技会では、そのイノシシへのファースト・コンタクトをつとめたのはアルパタコ・ディ・ラ・カタナでした。
2008年のスペシャル・フェスティバルでベスト・ドゴ・オブ・ザーイヤーを獲得し、そこでのジャッジであった故アントニオ・ノレス・マルティネス氏の跡継ぎであるウリセス・アンドレア・ノレス氏が絶賛したドゴ・アルヘンティーノです。
今回、ファースト・キャッチは著しく速いものでした。2歳を経過したアルパタコは咬む力も増しており、気魄も充分なものでした。
体高の高さがイノシシとファイトするために絶妙で、イノシシと対峙する姿をたいへん勇ましく感じました。
セカンド・コンタクトをつとめたのは4歳のビャクレン・シンバ・オブ・バラ・ブランカでした。
今回は参考犬として参加しました。
シンバの特徴はイノシシの動きの変化の中で咬む場所をその都度、変更していくことでした。
もぐりながら、腋を取るところはこれまでのイノシシとのファイトの中で学習されたもので、熟練されていました。
静かな気魄とファイトの仕方が印象的でした。体重を少し(プラス2キロ)増やすことで、シンバの良さが最大限発揮されると感じました。
今回、ウィナーとなったガルシア・ディ・ラ・カタナは心身ともに充実しており、イノシシに対する勢いは1歳3か月のメスのドゴ・アルヘンティーノとは思えない、すばらしいものでした。
ガルシアは約1か月半前に見たときより、肺が大きく成長していたのが印象的でした。
シンバとのコラボレーションではガルシアが耳をとり、シンバが足を狙うという構図になりました。
これはたいへん珍しい構図で、多くの場合、アルファー・オスが顔周辺、メスはオスとのコラボレーションの場合、足に行く犬が多いものです。
この第2回狩猟訓練競技会では2点を反省しなくてはなりません。
一つはやはり前回同様明確なルールでポイント制をとることで客観性を持たせ、競技として成立させること、二つ目は倫理・評価委員会のストップした時間が遅すぎたこと及びその指示を徹底できなかったことです。
これはとても重要なことで、このすばらしい競技が単なる野蛮なイベントになりかねないということです。
この点はその委員長として深く反省しています。
第3回をむかえるにあたり、私見として以下のルールを提案させていただきます。
(1)ファースト・キャッチの時間(イノシシをキャッチし、動きを止めるまでの時間)、(2)コントロールの質(イノシシの動きを止めてからコントロールしているか否かの質)、(3)ディフェンスと技術の質。本来は探索の時間を入れたいところですが、それには広大な敷地を用意しなくてはならないので、カットしました。
さらにイノシシ自体の強さも判断したら良いでしょう。
これらを1から3ポイントとし、単純明快なルールで次回望めることを期待しています。
今月のレポーター UAC企画の最初の発案者!ドゴについを日々研究! 若島孔文(Kobun Wakashima) 教育学博士・家族心理士・臨床心理士・家庭犬訓練指導士 カタナ・カザ・マヨール犬舎 オーナー ドゴ・アルヘンティーノ・クラブ・ジャパン 代表 DACJ国際審査員・KCJブリード・ジャッジ(単犬種審査員) DACJ及びCDAコルドバ日本代表 UACにおいてはリーダー的存在。今後の若島流動物研究に期待です!! カタナ犬舎 ドゴ・アルヘンティーノ・クラブ・ジャパン 若島先生の著書「犬と家族の心理学」 表紙はやはりドゴです。



